ソフトバンクの孫社長、「ChatGPTのヘビーユーザー」と発言
ソフトバンクグループの孫正義社長は火曜日、OpenAIが開発したAIチャットボット「ChatGPT」の「ヘビーユーザー」であると語った。
「私は毎日ChatGPTと会話しています。本当にヘビーユーザーです」と、同氏はソフトバンクの通信子会社の株主に対して述べた。
人工知能(AI)への関心が高まる中、孫氏はここ数カ月、公の場での発言を控え、同グループが保有する投資ポートフォリオの価値下落による巨額損失に直面しながら、半導体設計会社アームの上場準備に注力している。
孫氏はまた、「ChatGPT」を開発したOpenAIのサム・アルトマンCEOと「ほぼ毎日」会話しているとも明かした。アルトマン氏は、生成AIへの関心の高まりを背景に、2023年に東京を訪問し、世界的に急成長する技術の規制に影響を与えることを目指している。
サンフランシスコに本拠を置くOpenAIは、AI導入の先駆けとされるマイクロソフトからの出資を受けており、AI機能の強化を次々と発表している。
ソフトバンクは水曜日に年次株主総会を開催予定で、AI分野への投資が世界的に拡大する中での孫氏の投資戦略に注目が集まっている。
孫氏はこれまで、AIこそが自身の投資活動の原動力だと繰り返し述べてきたが、シェアオフィス事業のWeWorkの失敗や、急成長スタートアップ企業の評価額の低迷など、いくつかの苦難に直面している。
アームの上場が成功すれば、多額の負債を抱えるソフトバンクにとっては久々の大きな成果となる見込みだ。同社は5月、未上場企業への高い依存を理由に、S&Pグローバル・レーティングによって長期信用格付けを引き下げられている。
AIによって駆動される経済における孫氏の先見性について議論が交わされる中、ソフトバンクの株価も半導体およびAI関連銘柄への熱狂の影響を受け、今四半期だけで約30%上昇している。